精神科に専門性を持つ病院
当院は精神科単科の病院で、入院患者さんの大まかな内訳は①気分障害28%、②統合失調症51%、③認知症関連疾患12%となっています。
一方、外来で受診される患者さんは平成26年度の当院の統計では①気分障害38%、②統合失調症29%、③神経症・ストレス関連障害18%の順になっています。
近年、この統計には出てきていませんが社会情勢の変化に呼応し、小児思春期の対象の方々が学校や行政機関などの紹介を通して増加傾向にあります。20歳以下の患者さんの割合は平成26年度の外来分で約6.4%でした。

平成27年4月1日現在
当院の診療方針は要請があったときに断らない【必要とされるときに、その要請に応える】姿勢です。平成26年度は年間の救急で受け入れた患者さんは約300人でした。その為、多くの職種の資格を持った職員がそれぞれの資格を活かし各部門に配属され研鑽を重ねています。平成26年度の病院の方針は患者さんの「社会復帰を推進しよう」でした。平成27年度はさらに「社会復帰を実現しよう」としています。ややもすれば精神科の病気は入院期間が長くなりがちです。できる限り退院や社会復帰できるよう支援するために多職種の職員が取り組んでいます。
難治性の精神疾患の患者さんへの新薬での取り組み、退院後も不安定な状況にある患者さんには訪問を繰り返し行うことで、できる限り再入院を防ぐ介入や職場復帰を目指している休業中の方へのリワークへの取り組み、学校や行政と連携をとりながら小児の通学の支援を模索したり、また精神科の敷居を外して地域の方々との交流など目標を立てた個々の患者さんに対してそれぞれの支援をしています。